自閉症児がする逆さバイバイって?

自閉症の子どもがする逆さバイバイって?

自閉症の子どもたちが示す特徴的な行動の一つに、「逆さバイバイ」があります。この記事では、「逆さバイバイ」について詳しく解説します。

逆さバイバイとは

「逆さバイバイ」とは、子どもがバイバイをするときに、手の甲と手のひらの向きが反対になっていることを指します。通常、人に向かってバイバイをするときは、手のひらを相手側へと向けます。しかし、逆さバイバイの場合は、手の甲を相手側へ向けてバイバイする形になります。この行動は、自閉症の子どもだけでなく、健常児でも見られることがあります。

自閉症児は、相手の視点を想像することが難しい場合が多く、自分の目から見えたままの姿(相手の手のひらが自分の方に向いている)を、バイバイで再現していると考えられます。

逆さバイバイが始まる時期

一般的には生後10ヶ月から1歳6ヶ月になると、バイバイの動作自体をするようになっていきますが、この時期は、子どもが手の動きをコントロールする能力が発達し始める時期。逆さバイバイが見られ始める時期でもあります

逆さバイバイはいつまで?

2歳になっても逆さバイバイを続ける子どももいます。しかし、逆さバイバイだけでは、障害の有無を判断することはできません。逆さバイバイが続くかどうかは、子どもの発達のペースや個々の特性によるため、一概には言えません。

逆さバイバイの対処法

逆さバイバイの直し方は、お子さんと同じ側に立って、他の人にバイバイをして、正しい向きの見本を見せることです。また、お子さんが正しいバイバイをしたときには、ほめて励ますことも大切です。これにより、お子さんは正しいバイバイの方法を学び、それを繰り返すことで、正しいバイバイの方法を身につけることができます。

逆さバイバイをしたけど発達障害ではなかった子どももたくさんいる

逆さバイバイは、子どもが手を振るときに、手のひらを相手の方に向けるのではなく、自分の方に向けて手を振る行動を指します。この行動は、自閉症スペクトラム(ASD)のある子どもに見られる特徴の一つとされています。しかし、逆さバイバイをする子ども全てが発達障害を持っているわけではありません。逆さバイバイは、定型発達(障害の無い子ども)でも見られる行動であり、逆さバイバイだけでは、障害の有無を判断することはできません。そのため、子どものその他の言動も参考にしながら判断していくことが重要になります。

逆さバイバイの医学的な呼び方

逆さバイバイの医学的な呼び方については、特定の医学的な用語は存在しないようです。一般的には「逆さバイバイ」と呼ばれ、これは一般的なバイバイのジェスチャーとは異なる行動を指す言葉です。この行動は、言葉の発達が始まる前の幼児期、特に生後12ヶ月から24ヶ月頃に見られることがあります。

まとめ

逆さバイバイは、自閉症の子どもに見られる特徴の一つとされていますが、必ずしも「逆さバイバイ=自閉症」というわけではありません。逆さバイバイ以外にも、自閉症の子どもはコミュニケーションや興味の面で特徴的な行動を示すことがあります。子どもの発達に関して気がかりなことやお悩みがある場合は、医療機関や子育て支援センターなどの機関に相談することをお勧めします。そして何よりも、お子さんのペースを尊重し、忍耐強く、愛情深く接することが大切です。